要約

他のサイト等で紹介されているパソコンのハードディスク(HDD)の金槌や電動ドリルでの破壊は危険で難しかったので、「金切りのこぎり」を使用した安全で安価かつ簡単な破壊方法を考え出しました。

ハードディスク(HDD)は初期化しても復元できる

ハードディスクは初期化すれば問題ないと思っていませんか。世の中にはデータを復元出来るソフトが出回っており、復元が出来る可能性があります。どんなに入念に初期化を行ってもその可能性をゼロにすることは出来ないでしょう。よって、ハードディスクを物理的に破壊して再生出来なくすることが確実な方法と言えます。

ハードディスク(HDD)の一般的な破壊方法

インターネットでハードディスク(HDD)の破壊方法を調べると以下の方法ぐらいしかありませんでした。

金槌や電動ドリルを使う破壊方法

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<ハードディスク(HDD)を金槌や電動ドリルでの破壊方法は危険>

金槌や電動ドリルでの破壊ですが、上記写真のように破片が飛び散ったり、途中でドリルが折れたりと結構危険で難しそうでした。因みに私は金槌で叩いてみたのですが、以下の写真のように少し変形しただけで円盤(プラッター)は割れませんでした。(これはかなりの力と勇気が要りますね。)

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<ハードディスク(HDD)は金槌では中々割れない>

専門業者にハードディスク(HDD)の破壊を頼む方法

ビックカメラなどで1台1,000円程度で請け負ってくれるようですが、お金も掛けたくないですし、私の家の近くにはビックカメラはありません。
よって別の方法を自分で考える必要がありました。

ハードディスク(HDD)の簡単で安全な破壊方法(金切りのこぎり使用で金槌不要、電動ドリル不要)

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<ハードディスク(HDD)の簡単な破壊方法(金切りのこぎり使用)で必要なもの>

では実際の破壊方法についてですが、必要なものは主に画像の3点、「金切りのこぎり(100均で買いました)」「星型ドライバー(トルクス)」「テープ」です。金槌や電動ドリルは使いません。
まずハードディスク(HDD)のビスを外します。HDDのビスは特殊で専用の星型ドライバー(トルクス)で外します。星型ドライバーはホームセンター等で1,000円程度で売っています。これは買う以外方法がないです。(スマフォなどの分解等、他でも使えたりします。100円均一(ダイソー)で売ってるのを見かけたような?)

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<ハードディスク(HDD)の外見>

ビスを外して、カバーを取り外す。
まずは星型ドライバーを使ってビスを外します。上の画像の赤枠部分のようにシールの下に凹みがある箇所にもビスが隠れています。このハードディスク(HDD)は青枠部分のようにテープ止めもされていましたので剥がしました。カバーを外すと、ハードディスク(HDD)の本体(円盤)が見えます。

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<ハードディスク(HDD)の内部>

上記で記載した通り、金槌や電動ドリルでの破壊は危険で難しいので、ここで登場するのが100円均一(ダイソー)で買った「金切りのこぎり」。これを使って円盤(プラッター)に切れ目を入れる、というのが今回の破壊方法になります。

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<100円均一(ダイソー)の金切りのこぎり>

円盤が回るのを固定する意味と、ハードディスク(HDD)破壊で万が一破片が飛び散らないように(飛び散ることは考え難いですが一応)テープで円盤(プラッター)を覆う。また万が一の目の保護の為、ゴーグルなどを掛けて作業しましょう。あとは切る位置を決めてのこぎりを引く、だけです。切りグズが出るので屋外で作業した方が良いです。

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<ハードディスク(HDD)破壊の下準備>

この100円均一(ダイソー)で買ったこの「金切りのこぎり」結構切れました。感覚としてはちょっと固い木材をのこぎりで切っている感じで5分と掛かりませんでした。写真のように円盤(プラッター)3層どころかその下まで切れました。

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<ハードディスク(HDD)を金切りのこぎりで破壊>

「予備知識」

今回は余り関係ありませんでしたが、作業の中で得た知識を記載します。

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<ハードディスク(HDD)の磁気ヘッドの部分>

赤枠の辺りはネジを外しても、実は磁石でも止まってました。なのでネジを外したあとマイナスドライバーなどを差し込んでテコの原理で上のカバーを外しました。(上の写真は外した後です。)青枠の辺りに磁気ヘッドのストッパー(プラスチック)があったのでニッパーで切ると磁気ヘッドが円盤(プラッター)から外すことが出来るので、これで円盤(プラッター)が取り出すことは可能です。

破壊したハードディスク(HDD)の処分方法

最後にハードディスク(HDD)の処分方法です。破壊したハードディスク(HDD)は不燃ごみに出せます。この破壊方法ですと円盤(プラッター)も割れていないので回収・分解業者の方も手を切る心配もなく安全です。