(2025.1.17)
前段
今住んでいるこの宇宙がどのようになっているかも、納得させてくれる説がネットで探しても見つからなかったので、自分でざっと考えてみました。腹落ち出来たので載せておきます。本当かどうかを保証するものではありませんが、筋は通っていると思います。
また、この宇宙の外はどうなっているかの仮説は以下のページになります。「この宇宙の外はどうなっているかの仮説」
『ビーカーの中の宇宙』
私たちが住むこの宇宙は、一体どうなっているのか、まず大枠から行きたいと思います。
簡単に分かり易く例えますと、ビーカーに水や油、赤の絵の具や青の絵の具などが入っているとします。それを誰かがかき混ぜているのを想像してみてください。
この水や油、絵の具などが各々の宇宙とします。私たちの宇宙は「油」と仮定します。
かき混ぜられたビーカーの中では水は油と混ざり合うことは無く、水の間を油が通り抜けたりしています。これがブラックホールやホワイトホール、ビックバンと言われるものと考えます。
水面の水を突き破って油が浮いてくるような動きが宇宙の膨張と呼ばれるもので、宇宙が膨張し続けるかどうかは、水面の下にどれだけ油があるのかや、水面の水の状態(例えば、蒸発して無くなったり、凍って固まったり)次第と考えます。
このビーカーのかき混ぜからスタートした油の水面上の広がりの動きが、ビックバンからの時空間の広がりと例えます。
『時空間の広がりの流れ』
この時空間の広がりスピードがほぼ光速なのでしょう。正確にはこの宇宙で何の抵抗も受けない最高速度が時空間の広がりスピードであり、真空における光速がそれにほぼ近似しているのだと考えます。
この時空間の拡張スピードには条件によって少しムラがあると考えます。例えば、部屋の中で風を起こしても軽いものは従順に動くが、重いものは反発して動かなかったり、部屋の隅は風があまり届いていなかったりと言った感じです。この一様では無い各所での差によって発生する軋みが、いわゆるエネルギーの発生の源であると考えられます。
ではそれは具体的にどのように検知するかと言うと、簡単には固いものと柔らかいものの比較で出来ると思います。
固いものは時空間の拡張スピードに従順で、いち早く次の時空間で空間を占有しており、その占有した場所をあとから横取りするには、更に固いものでぶち壊すか、エネルギー(時空間の流れに逆らう)を使って移動させるかしか方法がありません。例えて言うなら、椅子取りゲームのようなものです。
逆に柔らかいものは時空間の拡張スピードにやや怠慢で、次の時空間では固いものが占有した時空間以外の空間を常に探し回っている。水は氷を押しのけることは出来ず、水蒸気は水を押しのけることが出来ないといったことです。
ここで、同じ物質でも氷、水、水蒸気と言ったように温度で時空間のスピードが違うということが分かる。即ち温度が上がるということは、時空間の流れに逆らうことで発するブレーキ摩擦のようなエネルギーと考えることが出来る。
また、物と物がぶつかって摩擦熱が出ると思いがちだが、物と物がぶつかった結果、時空間の移動スピードにブレーキがかかり、時空間の流れそのものに逆らったことで発生する摩擦熱のようなものと捉えることが出来る。
『マクスウェルの悪魔と熱力学第二法則』
そう考えると、人類を150年間悩ませている「マクスウェルの悪魔」についても説明が付く。
「マクスウェルの悪魔」とは、19世紀に物理学者ジェームズ・クラーク・マクスウェルが提案した思考実験です。この悪魔は、熱い分子と冷たい分子が混ざった部屋の間にある仕切りを操作し、分子を選別することで、エネルギーを消費せずに一方を熱く、もう一方を冷たくできるとされています。この過程は、エントロピー(無秩序さ)の増大を避けるように見えるため、熱力学第二法則に挑戦するものです。
熱力学第二法則とは、エネルギーは常に高温から低温へ一方向に流れ、閉じた系ではエントロピーが増大し続けるという法則です。つまり、この法則によれば、エネルギーを外部から加えない限り、自然界では熱は常に均一に広がる方向に進むことになります。
この問いについて、色々な解釈が存在していますが、これまでの私の独自解釈に照らし合わせると以下になります。
冷たいものは熱いものより速くに次の時空の空間を占有している。つまりもう能動的には動かない。
熱いものは冷たいものより後に次の時空間に到着するが、時空の流れに逆らった摩擦エネルギー(熱)を持ち、これで冷たいものが占有している空間を横取りしに行くことが出来る。
つまり上記で能動的に動くものは熱いものだけで、冷たいものは熱いものに押しのけられて動く受動的な動きでしかしない。その受動的に動かされた結果により冷たいものも徐々に熱を持つようになる。逆に熱いものは冷たいものを押しのけることで、時空に対する摩擦エネルギーを解消させていく。
これでは、最終的には混ざり合って平均で落ち着くしかない。
「マクスウェルの悪魔」は冷たいものと熱いものはともに同じく動くとの前提があるが、そもそもそこが間違いではないかと思う。
「熱力学第二法則」がなぜ生じるのか理由についても、最新サイエンスでは解明されていませんが、上記までの内容で説明が付くと思います。
『時空の流れが因果を作り、因果の法則が物理法則を決める』
この時空の流れがランダムで無秩序な土壌(下地)に秩序を作り出し、結果は原因を伴う因果という秩序、その因果の法則が物理や量子の法則を生み出していると思っている。(1+1=2など)
また、先ほど言った「時空の流れは部屋の中で風を起こしているようなものでムラがあり、部屋の隅はあまり届いていない。」といったことは即ち、因果はそこまで厳密ではなく、量子レベルになるとブレもあるということだと思う。
因みに物質の最小単位についての議論があるが、それは現宇宙の因果で特定できる最小レベルでしかなく、現宇宙の外の無秩序なランダム世界では観測可能で更に無限に分割していくことが可能と思っている。
『反物質、虚数について』
物質をランダムで無秩序な土壌に吹く時空の流れのムラ(エネルギー)で出来た結晶(因果の結晶)と考える。仮に時空の流れが逆の方向に吹いていたら反物質のほうが大勢を成して存在して、逆に物質はほとんど残っていないことが想像出来る。ビックバンの時空の風が吹く直前は物質と反物質の数はほぼ同数だったと言われているが、というか「ランダムで無秩序な土壌」があっただけなのであろう。例えると、「鯉のぼり」に右から風が当たって靡くか、左から風が当たって靡くか、だけの違い。
虚数についても同じことが言えるかも知れない。時空の流れが今の世界と逆向きに進む世界であれば、√-1のほうが自然で、√1が虚数とも言える。
『二重スリット実験の考察』
これまでの内容で「二重スリット実験」を考えてみる。
二重スリット実験は、光や電子などの粒子が二つのスリットを通過する際、スリットの後ろに設置されたスクリーン上に干渉縞と呼ばれる波のようなパターンが現れる現象を示した実験です。これは、粒子が波の性質を持つことを示唆しており、観測の有無によって結果が変化するという量子力学の基本的な謎を含んでいます。観測を行わない場合、粒子は波として振る舞い、スリットを通過する際に複数の経路を同時に取るように見えます。一方で、観測を行うと粒子はどちらか一方のスリットを通過したように振る舞い、干渉縞が消えるという一見、摩訶不思議な現象ですが、私の解釈は以下の通りです。
「時空の流れ⇒秩序⇒因果の法則」であるが、量子レベルになると因果にムラが生じている、かつ、因果(原因と結果)の「原因」をすっ飛ばして「結果」だけ確認すると、因果の収束途中の状態(波の状態:時空間を振動しながら移動している残像)が見える。(量子の確率的存在)
逆に、因果(原因と結果)の「原因」もちゃんと確認してから「結果」を確認すると、その確認スピードは光速(時空の拡張スピード)を超えることが出来ず、結局、因果が完成された状態(粒として一意に確定)でしか見ることが出来ない。
とすると、光速を超えるスピードで観測したら原因の後に結果を確認しても多分、波の状態で見えると思う。というか観測スピードをもっと極端に速くすると、因果の法則を飛び越え、全くランダムな状態が観測されると思う。
「ランダムな存在⇒確率的に存在⇒確定的存在」このように時空の流れで因果が収束している感じ。無限のランダム世界が垣間見えていると言えます。
『光の正体』
それでは、その光の正体について考えてみます。光(電磁波)は粒子であると同時に波であると言われ、媒質を伴わない質量がゼロの粒と一般には言われています。
私の解釈は、光(電磁波)は周りに伝播(影響)している点から、音波のようにいわゆる「波」というか振動なのだと思います。それを時空を止めた1断面で捉えると「点」であり「粒」なのだと考えます。(微分積分みたいな感じ。)
それでは音波が空気を媒質としているように、光は何を媒質としているのかと言うと、端的には「真空」と言えます。正確には時空間の拡張に何のエネルギーも発せず空間だけが広がっているもの。それは何のエネルギーも発していないので観測できず質量ゼロとしているだけで、例えば時空間の拡張スピードを増すなどの条件を変えれば、その一部はこの宇宙で形(エネルギーなど)を成してきたりします。電磁波にガンマ線や赤外線、可視光線といった種類があるのはこのことを物語っていると考えます。(耳は空気の振動を捉えるセンサーで、目は真空の振動を捉えるセンサー)
『物質の正体』
ついでに、物質の正体についても少し触れておきます。物質はランダムで無秩序な土壌に吹く時空の流れのムラ(エネルギー)で出来た結晶(因果の結晶)と前述しましたが、簡単に例えてみます。
例えば、ガムテープを手でぐじゃぐじゃに丸めた感じ。元に戻そうとしてもくっ付いてしまった部分はなかなか元に戻せない。「ガムテープ=空間」、「手でぐじゃぐじゃに丸める=時空の流れやエネルギー」で、「くっ付く」の逆の「反発」をイメージに加えると、物質が大体出来上がる。
また逆の手順を考えると「ぐじゃぐじゃに丸めたものを少し元に戻す」⇒「エネルギーの開放&別の物質に変わる」となる。
要はこの空間の「くっ付く」「反発」などの属性が複合的に絡み合った様(空間の変形)を、物体が形成されているように捉えているのだと考える。そう考えると、そもそも物質にも実体は無いのである。と言うか、「実体」という概念自体が人の頭の中だけに存在する妄想なのでしょう。
『重力の正体』
物質の話ついでに、重力の正体についても検証しておく。これも現在の科学では解明出来ていないが、私の解釈からすると以下の通りとなる。
物質という空間の変形(屈折)の集合体がある場所とない場所では、「時空の流れ」に差が生じる。例えば、大きな石の後ろに小さな石があった状態で、前から強風が吹いた場合、大きな石は風を受けるが後ろの小さな石は風を受けない。強風を受ける大きな石は徐々に後退するが、風を受けない小さな石は動かず距離は縮まり、最終的には合体する。つまり、距離を縮める「引力」のみで「斥力」を持たない。というか、「時空の流れ」自体が重力の「斥力」なのである。
また、石が重くなり過ぎると隣接する他宇宙が支え切れず、それを突き破って新たな時空間(宇宙)へと捌け口を作り出す。(ブラックホール ⇒ 特異点 ⇒ ビックバン)。
つまり、重力は「時空の流れ」と同じ力であり、冒頭の「ビーカーを誰かがかき混ぜている力」、「水面の水を突き破る油の動き」と同じ種類の力と言える。
これを「根源の力」と捉えると、熱や電磁力など、エネルギーによる力は「時空の風」が一様で無い土壌に吹くことによる軋みから生じるもので、それらは全て二次的な玉突き、受動的な力と言うことが出来る。
よって重力は、この宇宙ではエネルギーなど他の二次的な力とは別格で考える必要がある。
発想を膨らますと、別の宇宙では例えば電磁力が「根源の力」であった場合、重力にプラスとマイナスがあるのかもしれない。力の本質はどれも同じで、ただ向いているベクトルが異なるだけ。(この宇宙の外も含めた統一理論かもしれない。)
『タイムマシンと「親殺しのパラドックス」について』
これまでの内容から以下のことが言える。
光速で移動する=時空の流れと同等のスピードの為、おおよそ時空の絶対座標に留まっていられる。時間がおおよそ止まる。
光速を超える=時空の流れより速いスピードで逆行出来る。時空を超えて、過去や未来に行ける。
ブラックホールが同じ宇宙の別時空に繋がっていたら、それはすなわちタイムマシンといえる。
タイムマシンが可能な場合、「親殺しのパラドックス」問題が残る。
「親殺しのパラドックス」とは、タイムトラベルした人物が過去に遡り、自分の親を殺してしまった場合、タイムトラベラー自身が存在しないことになるという矛盾を引き起こします。これにより、時間旅行の可能性や時間の連続性についての根本的な疑問が提起されます。
もしこれをやったら宇宙が崩壊すると言われるが、そこまでならないような気はしている。時空の流れに風穴を過去に開けて、そこだけ無限ループ構造になるのではと考える。
①親から子が生まれる
②子がタイムマシンで過去に遡り親を殺す
③親が死んだため子が生まれない
④子が生まれないため親は死なない
⑤再び親から子が生まれる(①になる。無限ループ)
これまでの内容から以下のことが言える。
光速で移動する=時空の流れと同等のスピードの為、おおよそ時空の絶対座標